概要
上手なミラーの使い方。
スムーズな運転を行う上で、もう一つ重要となるのが、「上手なミラーの使い方」です。
ミラーを使い、自車の周りの状況を予め把握することが、
いざという時の余裕に繋がります。
例えば、片道2車線の道路の左レーンを走行中、
前方に停車車両を見つけた場合、
予めミラーで左車線の状況を見ていれば、
車が居ないと分かっていれば、早めに右レーンへの車線変更が出来ます。
もし車が居ると分かっていれば、自信を持って停車車両の手前で減速あるいは停止し、
右レーンが空くのを待つことができるでしょう。
もし、同じケースで、予めミラーで右レーンの状況を確認していなかったとしたらどうでしょう?
前方に停車車両を発見、その停車車両が気にかかり、
今更ながらなかなかミラーをみる余裕の無い。
更に停車車両が目の前に迫ってくる、とうとうミラーを見ることなく停車車両の後ろで停止。
停止してから始めてミラーで右車線を確認。これでは、スムーズな運転は出来ませんよね。
教習所でも安全確認の為に、安全確認の方法及びミラーでの安全確認を練習したとは思いますが、
それは車の停止状態あるいは、超低速時の確認だったと思います。
一般の運転では、周りの交通の流れに乗るということが、重要になります。
法定速度、制限速度を守るということが基本となりますが、
教習所時代の教習車での運転と同様に運転しようとしても上手にはいかないでしょう。
なぜなら、教習車は周りから教習車と一目で分かるようにデザインされてますし、「教習中」とも表示もされていますので、周囲の車が車線変更の為のスペースを譲ってくれます。
もし教習車と同様に、一般乗用車で運転をしてしまうと周りからクラクションを浴びることでしょう。
クラクションを鳴らされるということは、交通ルールは守っていたとしても、
危険な運転をしているということでもあるのです。
ではどうすれば、クラクションを鳴らされないスムーズな運転が出来るのでしょうか?
答えは、視線の移動とミラーの上手な使い方にあります。
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メリハリを付けて、60%の力で運転をしよう!
「視線移動」をスムーズに行うためには、
「運転に余裕を持つ」という事が重要になります。
なるべくリラックスした状態(視野の広い状態)で、運転するように心がけます。
感覚としては、ご自分の運転技術の60%の力を発揮して、運転するようにします。
余力の40%は、何かのアクシデントの備えて、とっておきましょう。
この40%の余力が、「視線が固まるような場面」での、
スムーズな視線移動に効いてきます!
前のめりになるような姿勢で運転している方は、
ほぼ100%の力を出し切ってるので、リラックス!リラックス!!
リラックスするには、どうすればよいか?
ズバリ、スピードを落とせばいいのです。
ただここで勘違いしてほしくないのが、
スピードを落とすと言っても、人が飛び出しそうな危険そうな場所や
カーブ等自信の無い場所でスピードを落とすのです。
具体的には、そのような場所の手前でスピードを落とします。
スピードさえ落とし、危険を予測していれば、こんな場面でも
1枚目の画像と違って、こんな感じで、見ることが出来ます。
逆に、安全な場所であれば、俊敏な加速で交通の流れに乗るように意識します。
つまり、「メリハリを付けた運転を行う」という事が、「視線移動」スムーズに行うコツとなります。
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視線移動の重要性(ケース2)
視線移動のまずさが引き起こす、
ペーパードライバーがやってしまいがちな具体例をもう1つ。
ケース2
? 慎重に慎重にハンドルを切っていく。
ここまでは、上出来・・・
・・・だが、運転しているペーパードライバーの視線が・・・
? あ?!!
視線が近くて、内側にばかりに気を取られているため、
ハンドルを戻し遅れた!
? 左折後内側のガードレールが迫ってくる!!
さらに視線は釘付け状態・・・体も金縛り状態!!!
? もし、?の時点で、進行方向に視線を移動させていたら、
ハンドルの戻し遅れは、発生しなかったのでは。
ハンドルの戻し遅れは、視線移動に原因があることが多いんです。
左折する先行車がいる場合には、
その先行車を目で追いかけると、上手に曲がれます。
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視線移動の重要性(ケース1)
では、運転のコツで重要度の高い「視線移動」とは、具体的にどのような事でしょう?
ペーパードライバーが運転する際に、
危険だと思った対象物の一点を注視してしまい、
その対象物の周囲の状況が、全く目に入らないといった事がよく起きます。
そのような時、最後までその対象物から視線を移動できない場合、
その対象物の直前で、ギクシャクして停車してしまったり、
最悪その対象物に追突してしまったりしてしまいます。
そのような行動を避ける為には、
自分の行きたい方向・走りたいスペースに視線を移動する「視線移動」が必要となります。
2つほど、具体的なケースを挙げてみましょう。
ケース1
先行車両が、ガソリンスタンドに入ろうと急減速!
その時、あなたの視線は・・
? 急なことで、予想をしていかなったこともあり、
視線が、先行車両に釘付け状態!!
? 視線とともに、体も固まり、
先行車両に追突寸前で、急停止。
? もし、?の段階で、
ご自分が進みたい方向に、視線移動が出来てたら、
? 余裕を持って、安全確認を行い、
先行車のお隣をらくらく通過。
左前方に停車している車両を避けたい場合は、
その停車車両を注視するのではなく、
その右横のスペースや対向車の状況を見るように努めます。
「車は、ご自分が見た方向にしか進まない」
ことを認識しましょう。
対象物、(この場合は停車車両)は、視界の片隅で見る感覚で、
視線は、常にご自分の進みたい方向の状況を見るように
移動させていきます。
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運転上達のコツは?(その3)
運転上達のコツは?・・・残りの1割は・・
運転のコツ?残りの1割は、「楽な運転をすること」です。
言い換えれば、楽に運転操作を行うことです。
運転前の、シートやミラーの適正な位置合わせに始まり、
楽なハンドルのさばき方、楽なウインカーの出し方などに及びます。
楽な運転を心掛けることで、精神的に楽に、楽しく運転が出来るようになります。
当スクールのお客さんを例に挙げても、笑いが多い方ほど、確実に上達しています。
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運転上達のコツは?(その2)
運転上達のコツは?・・・
次の2割は「経験」です!
次の2割、運転に大切なもの、それが「経験」です。
「経験」することで、この先何が起こるのか?
何を注意すればよいか?
という事が予測できるようになります。
経験というと、かなりの練習量や期間が必要だと思われるかもしれませんが、
当スクールを例に挙げれば、
90分×4回または90分×8回の時間内で、取得してる経験レベルです。
そのくらいの時間を走行すると、運転に関して注意すべき共通点が分かってきます。
次の2割の大切な「経験」は、交差点・カーブ・駐車場などの各場面で、
その注意すべき共通点を認識できるようになることです。
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運転上達のコツは?(その1)
運転上達のコツは?・・・
コツの7割は、「視線移動」と「ミラーの上手な使い方」!
「運転が上手になるのに、何かコツはありますか?」
よくお客さまに質問される一言です。
運転上達のコツ・・・
まずは次の2つ。
「視線の移動」と「ミラーを上手に利用すること」ということになるでしょう。
ベテランドライバーは、無意識のうちに「的確で素早い視線移動」と「ミラーの上手な利用」を行っています。
素早い視線移動を行うことで大容量の情報を集め、先に起こることを予測し、行動に移します。
ミラーを上手に利用することで自車の周りの交通状況を常に把握しています。
ただ、ベテランドライバーの場合、
そのような操作を、あまりにも自然・無意識のうちに行っていますので、
ベテランドライバーの方々に、このような質問をおこなっても、
抽象的な表現でしか答えられないことが多いようです。
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当ペーパードライバーズスクールのお客さまは、こんな方々。
当ペーパードライバースクールのお客さまは、以下のような方々です。このブログは、このようなお客さまへの教習をまとめた自動車教本となってます。
以下の内容は、昨年(2006年)のデータを用いています。
男女比は、女性8割に対し男性2割。
女性の70%が、お一人以上のお子さんをお持ちのお母さん。
全体の平均ペーパードライバー暦・・・・・・・・・・13年
平均年齢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32歳
最少年齢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18歳
最高年齢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59歳
免許取得後に全く乗ってない方の割合・・・・・50%
90分×4日で終了される割合・・・・・・・・・・・・・・45%
90分×8日で終了される割合・・・・・・・・・・・・・・45%
90分×8日以上追加で教習される割合・・・・・・10%
教習後に家族の既存の車を使用する割合・・・・・・・・・・・40%
教習直前または教習中に車を購入して使用される割・・・30%
教習直後に車を購入して使用される割合・・・・・・・・・・・・10%
教習後、レンタカーや会社の車を利用・・・・・・・・・・・・・・15%
世間一般には、「男性の方が女性より運転が得意」といった風潮がありますが、当スクールお客さまを指導している限り、そのような事は無いように思われます。
数的には、女性のお客さまの方が多いのですが、教習中の上達スピードとしては男女差はありません。女性のお客さまが多数を占めるのは、免許取得後に運転の必要性があまりなかったという原因が大きいのだと思われます。上達に関しては、おもいっきりがいい方が多いためか、女性のお客さまの方が早い事も多いので、女性だからと敬遠する必要はないように思われます。
車の使用目的は、女性のお客さまが多いので、次のようになっています。
「(お子様に関連して)幼稚園・病院・お買い物での車の利用」・・50%
「お仕事」・・・・・・・・・・・・・・・・10%
「趣味等生活全般」・・・・・・・・15%
「家族の介護など」・・・・・・・・・10%
その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5%
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特別なペーパードライバーは存在しない!
「私、運転に向いていないらしくて、他の生徒さんより、先生にすごく迷惑をかけると思います。」
教習が始まる前に、よくお客さまが発せられる一言です。
「ご安心ください!」
私たちは、こう答えます。
不思議なことに、教習前のペーパードライバーの運転レベルは、皆さん似たようなものです。
ご自分は、
『特別に運転が不得意で、
他のペーパードライバーの方よりも、きっとひどい状況だわ!』
と思っている方も、不思議と他のペーパードライバーの方と、同じレベルにあります。
年間、担当する百数十人のお客さまを見ていて、
教習開始前のペーパードライバーに、
重度のペーパードライバー、軽度のペーパードライバーといったような
レベルの違いは、あまり感じられません。
また、教習中、ペーパードライバーのお客さんに、
「先生は仕事に命を掛けていますよね。
私みたいに、どんな運転をするか分からないペーパードライバーの横に乗って怖くないですか?」
と質問されることもよくあります。
そのようなとき私達は、こう答えます。
「怖くないですよ。ペーパードライバーの方々の行動には、似たところが多いのですよ。ミスをするポイントなどは、特に皆さん同じなので、予想できてしまうのですよ」と。
教習中、ペーパードライバーの方々が、私たちの想定外の運転をされることは、ほとんどありません。
苦手としている事、ヒヤッ感じる場面、なぜかギクシャクしてしまう所、無意識で行ってしまっている良くない操作など、ペーパードライバーの運転には、共通なところがたくさんあります。
教習前のペーパードライバーのレベルに大差なければ、
苦手としている事、ヒヤッ感じる場面、なぜかギクシャクしてしまう所なども同じ!
このブログをお読みのあなたも「想定内の一般的なペーパードライバー」です。
あなたが特別なことは何もありません。
このブログは、「ペーパードライバーのための自動車教本」です。
きっと、あなたにぴったりの「脱ペーパードライバー攻略本」となることでしょう。
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「運転向上ブログ」配信開始
このブログを、全国100万人のペーパードライバーに捧げます!
当社サイトのリニューアルの目的の1つに、
全国のペーパードライバー(その数およそ100万人!)への情報発信、
「運転向上ブログ」の掲載がありました。
当社では、北部九州を中心に、
福岡・熊本・大分・佐賀・広島・山口とサービスを提供していますが、
サービス地域的にも、当社の規模的にも、
教習可能なお客さまには限界があります。
全国100万人のペーパードライバーの皆さま!
ぜひこのブログを
自動車運転の教本(脱ペーパードライバーのための攻略本)
として利用され、「脱ペーパードライバー」を目指されてください。
記事につきましては、順次掲載していきますのでご期待ください。
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